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KAKUMA NO HIROBA

 激戦!2015年度北信越大会 長期実践型インターンシップ 5事例

こんにちは!KAKUMA NO HIROBAのインターン生、中出真亜沙です。

8月29日(土)に石川県七尾市釶打(なたうち)公民館にて、地域若者チャレンジ大賞2015 北信越予選が行われました。

 

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前年度、長期実践型インターンシップ(以下 インターン)に挑戦した若者たちがその成果を発表し、地域・企業・若者の未来について考える場となった、いしかわ地域づくりエンジン2015の一環として開催された地域若者チャレンジ大賞2015 北信越予選。11月7日開催予定の全国大会に向け、北信越ブロックでは5つのプロジェクトに取り組んだ学生たちがそれぞれプレゼンテーションを行いました。

 

北信越予選では、全国で初めて「公開選考」が導入され、前年度は審査員だけの非公開の話し合いで決めていたものが、集まった1人1人が投票できる民主主義の形をとられました。途中、2度のディスカッションが挟まれており、参加者が学生とそのコーディネーターと話す場が設けられ、最終的に全国への代表者が決定されました。

 

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[地域若者チャレンジ大賞 北信越大会 2015]

[project index](長期実践型インターンシップの紹介サイト)

 

[用語]

<長期実践型インターンシップ> 6ヶ月などの長期に渡り、若者が地域や企業と共に新たな事業に取り組んでいく実践型のインターンシップ

<コーディネーター> 企業と学生、地域と学生の間に入り込み、双方の挑戦に伴走していく存在

 

 

では、これから5事例について紹介していきたいと思います!

 


 

 

1.《フィットネス×新規事業立ち上げ》

冨樫 龍司さん

期間:立教大学3年時 5ヶ月

コーディネーター:(株)御祓川 岡本竜太

受け入れ先:フィットネスガレージななお

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まず1人目は、冨樫 龍司さんが取り組んだフィットネスガレージななおでの、フィットネスを通じて新規事業の立ち上げを図るプロジェクト。カラダおこしでマチおこしというキャッチフレーズの下、地域の人々の健康の促進を図ることで、マチ全体の活性化を図りました。

 

冨樫さんは、まちの人たちとの関わりを深める中で次第にあることに気づきます。

それは「60代女性は、季節の草花の変化についての会話を好む」ということです。早速、草花について話す場面をウォーキングコースに取り入れたところ、以前よりも多くの会員の方が参加するようになりました。これは、冨樫さんがコースを変更したからこそ得られた成果です。

 

自ら考え、動き、ヒアリングをし、そして実践を繰り返した冨樫さん。図3
自分にできることは何なのか?について考えた冨樫さんがフィットネスガレージななおに与えた影響はとても大きかったと思います。

 

ちなみに、インターン終了時には、1週間休むことなく地元の方々からのお別れ会のお誘いで、毎日大忙しだったそうです。それほど、地域から愛される存在であったことが伺えますね!

 

 

 

 

2.《学生と農家民宿の歩み》

松山未来さん 斎藤真梨乃さん

時期:武蔵大学3年時  金沢大学3年時 1ヶ月半

コーディネーター:梢正美

受け入れ先: 農家民宿古民家こずえ

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松山 未来さんと斎藤 真梨乃さんが農家民宿こずえで取り組んだプロジェクトは、まちを変える農家民宿の立ち上げ事業です。彼女たちは、まず「人々との関係を築く」ことに力を注ぎました。変化を拒むまちに飛び込んだ彼女たちは、まち人からすればよそ者であるため、道で人を見つけたら元気に明るく挨拶し、会話をし、同じ時間を共有することに努めました。次第に、彼女たちは地域のコミュニティに馴染んでいきます。

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まち人向けにワークショップなどを開き、交流の場を設けられたことを通して、彼女たちの地域を活性化させようという姿を見たまち人たちは、心を動かされます。

 

区長さんの言葉で印象的なものがあったので紹介します。「わたしらもこの集落の将来を、負けじと考えていかんなんね。」彼女たちは確実に、この集落に新しい変化の「兆し」を生み出しました。

 

受け入れ先の梢さんの「よそ者、わか者、ばか者がまちづくりに必要だとしたら、私がばか者になろう」と決意し始まったこのインターン。地域は簡単には変わりませんが、彼女たちの活動を通して、この町に新しい「兆し」が生まれたのは確かです。

 

 

  

3.《新しいメディアを作る》

前川有香さん

期間:立教大学3年時 6ヶ月

コーディネーター:ループサンパチ 松浦俊介

受け入れ先:有限会社 東郷堂

 

次に、前川有香さんの上田の新聞屋さん東郷堂でのプロジェクトを紹介します。「新しいメディアをつくる」というお題を与えられた前川さん。学生という立場を活かし、地域の人たちに対し自ら300件以上のヒアリング調査に行い、ガラガラ声になっても、対話式で続けるアンケートで調査を続けました。

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同時進行で、お母さんたちの深い本音をさぐるべく一般のお母さんたちを集めた企画座談会も行いました。「忙しい時間を工夫して参加したのに、参加した甲斐がなかった」と言われてしまうこともあったそうです。

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前川さんは、何がいけなかったのかということ分析し、改善することで、最終的には参加者から「ここまで仕上げるとは思っていなかったよ」という言葉をいただくまでに成長します。

 

そして、ママ記者を導入し、地域の若いお母さんたちに向けた情報紙の立ち上げに踏み切り、大きな反響を得ます。

 

学生が企業に飛び込み、新たなものを作りあげるというのは決して容易ではなく、勇気と根気と、強い意志が必要だと私は考えます。前川さんはこのインターンを通して、多くの財産を得、素晴らしい体験をした、そしてその体験を多くの人にしてほしいと語っており、その姿はとても輝いていました。

 

 

 

 

 

4.《木のおもちゃを全国へ!》

三浦希枝さん

期間:信州大学3年時 7ヶ月

コーディネーター:塩尻商工会議所 山田崇

受け入れ先:酒井産業株式会社

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今回、北信越代表として選ばれたのは三浦希枝さんの木製品を売る酒井産業株式会社でのプロジェクトです。みなさん、「木育」ってご存知ですか?という問いかけからスタートしたこのプレゼン。木を使った森を感じる教育「木育」を学ぶにつれて、広める価値がある!と確信した三浦さんは、それをどう伝えていくべきなのか?ということに悩みました。 マーケティング調査やヒアリング調査を繰り返した後、保育士向け木育講座の提案し、市内8園で木育講座を行います。はじめは、「木がなんとなく良いのはわかっているけれど、なぜ良いのかわからないし、中々買えない」と言っていた保育士さんたち。しかし、三浦さんの木育講座を受けた後には、「木育」に対して理解を示すようになりました。

 

また、三浦さんの活動は地元8紙に掲載され、地元TVにも出演するなど大きな反響を得ました。木の大切さを全国へ広めるために地元の塩尻氏から大きな第1歩を踏み出すことができたのは、三浦さんの取り組みが多くの人の心を動かしたからだと思います。

 

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そして、プレゼンの中で「自分の子どもは塩尻で育てたい」と断言した三浦さん。インターンを通して、その思いを持つに至るって素敵だなあとも思いましたし、そうやって自分の将来に大きな影響を与えるのは長期実践型の醍醐味のひとつではないのかなと考えます。

 

右横の写真は、今大会の審査委員長、西田卓司さんとの1枚。

全国大会、応援しています!

       審査委員長 西田さんの大会分析はこちら! 分析

 

 

5.《学生が日本酒を1から作る》

又木実信さん

期間:金沢大学大学院1年時 1年間

コーディネーター:KAKUMA NO HIROBA 仁志出憲聖

受け入れ先:(株)数馬酒造 (株)ゆめうらら

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最後に、又木実信さんの取り組んだ「Nプロジェクト」について紹介します。この「N」というのは「能登」「農業」「日本酒」のイニシャルからきており、若者が能登も農業も日本酒も盛り上げる!をコンセプトに、石川県を拠点として活動しているプロジェクトです。正確には長期実践型インターンというよりも、学生たちが、(株)数馬酒造と(株)ゆめうららと協力し成し遂げられた、日本酒を通じた地域おこしプロジェクトと呼べると思います。

 

耕作放棄地の開墾をはじめ、完全無農薬の米作りから酒作り、商品作りまでをコンテンツ化し、能登新たな魅力を発信したこの取り組みは、現在、日本からのみならず、シンガポールや香港などの海外からの発注依頼も受けています。

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又木さんは、1年間という長丁場の中で大人が要求しているものと学生の取り組みたいことのギャップに苦しんだと言っていました。企業のニーズに応えつつ、学生をまとめ、かつ地域のために行動することは決して簡単ではなかったと思います。「地元である能登を良くしたい」という強い思いがあったからこそ、又木さんはその状況下においても前を向き続け、最終的に日本酒「Chikuha N」を完成に成功しました。これらの活動は、現在次世代に引き継がれており、今後の活躍にも注目です。

 

 


 

これか5事例は、それぞれの色が上手くでており、アプローチのしかたは違えど、どれも学生が地域のために、そこへ飛び込み奮闘するというもので、どれも本当に魅力的な事例でした。

都市に人口が集中し、地方が衰退の一途をたどる、という言葉を良く耳にしますが、彼、彼女たちの存在があるかぎり、そんなことは絶対にないな、と私は思います。

 

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長期実践型インターンは体験型ではなく、その名の通り「実践型」。このインターンは、その地域の活性化はもちろんのこと、学生自身が大きく成長し、それが彼、彼女たちの今後の人生に大きな影響を与えるものとなっている。

発表者1人1人は本当に輝いていて、見ていて羨ましくなってしまいました。

 

 

記事:KAKUMA NO HIROBA インターン生 広報事業部 中出真亜沙

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